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「皇帝」と呼ばれた男

今日はマイケル・シューマッハーの誕生日ということで。
正直、一時期(とくにデビューから5年)は彼のことが好きじゃなかった。
態度もそうだし雰囲気も刺々しくて。
1994年には「セナを死に追いやった」と勝手に決めつけて嫌ってた。
彼がリタイヤすると顔がほころんでた。
1996年のモナコで、ポルティエでクラッシュした後「僕はロボットじゃない」という発言があって。
それから、私は、彼のことが少し好きになった。
ドライビングスタイルやチーム内での色々(シューミー絶対主義みたいな)には批判も多いし好きじゃないところも多いけど、それでも、彼が優勝すると心から拍手できたし、1998年の鈴鹿再スタートの際、ポールからエンストして最後尾スタートになった後の追い上げとシケインでの果敢な突っ込みには本当に手に汗を握ってた。
そのレースは結局は(タイヤを酷使せざるを得なかったこととおそらくは破片を踏んだことで)タイヤバーストで終わったけれど。
テレビの前で「お疲れ様でした」と、心から思えた。
2000年のイタリア(セナの優勝回数に並んだレース)での涙、2003年のイモラ(決勝日にご母堂を亡くしてのレース)も印象深い。
彼を好きになってからのレースはどれも印象深い。

一度引退して再び復帰してから。
「丸くなった」と感じた。
顔つきも表情も雰囲気も。

2012年をもって二度目の引退をしたけれども、「お疲れ様でした。ありがとうございました。」という気持ちとともに、2014年に、イモラ(かなり改修されて1994年当時の面影はほとんど残ってないけど)でB194を駆って走ってほしかったなぁという思いもある。

「皇帝」と呼ばれた一人の男と、同じ時代を環境は全く違えども同じ星で過ごせたことに感謝。
いつまでも、元気でいてほしいなぁと思いつつ。

呼ばれて出てきて倒されて